お風呂の本格的なシーズン到来

今年の寒暖差は朝夕だけではなく 日によっては暖かかったり寒かったりと

例年のこの季節とは違い 体調を整えるのも困難な状況です。

そこで、我が日本の入浴習慣が体調を『整える』のに大変役立ちます。

医学的根拠に基づいた入浴は、リラクゼーションだけでなく、身体の内側から健康をサポートする力を持っています。特に寒い季節は、湯船に浸かることで健康と幸福感を同時に得られる素晴らしい習慣と言えます。

適切な入浴方法

  • 温度: 38〜40℃が最適(高温ではなくぬるめが副交感神経を刺激します)。
  • 時間: 10〜20分程度が理想的。
  • 頻度: 毎日行うことで、リズムが整い健康維持に役立ちます。

1. 血行促進

温浴効果により体温が上昇し、血管が拡張します。この結果、血流が良くなり、以下のような効果が得られます:

  • 疲労回復: 酸素や栄養素が筋肉や臓器に運ばれやすくなり、疲労物質の排出が促進されます。
  • 冷え性改善: 血流が末端まで届くため、手足の冷えが和らぎます。
  • 血圧安定: 血管が柔軟になり、血圧の調整がスムーズになります​。

2. 自律神経の調整

お湯に浸かると副交感神経が優位になり、リラクゼーション効果が得られます:

  • ストレス軽減: 精神的な緊張がほぐれ、心拍数が下がります。
  • 睡眠の質向上: 入浴後の体温の緩やかな低下が入眠を促進します。
  • 抑うつ症状の軽減: 温浴は軽度の抑うつ症状を緩和する効果も期待されています。

3. 筋肉・関節への効果

温浴は筋肉や関節の状態を改善します:

  • 筋肉の緊張緩和: 血流の増加により乳酸が排出され、筋肉の硬直が緩みます。
  • 関節の痛み軽減: お湯の浮力が関節への負担を軽減し、痛みを和らげます(特に関節リウマチや腰痛に効果的)。

4. 皮膚の健康維持

  • 老廃物の排出: 汗をかくことで毛穴に詰まった汚れが取り除かれ、肌が清潔になります。
  • 保湿効果: 入浴後の適切な保湿により、乾燥肌を防ぎます。

5. 免疫力の向上

体温が1℃上がると免疫力が5〜6倍向上するともいわれています。入浴による体温上昇は、免疫細胞(特に白血球)の活動を活発にします​​。

6. 心臓への適度な負荷

お湯の静水圧が体にかかることで心臓に適度な負荷がかかり、以下の効果が期待できます:

  • ポンプ機能向上: 血液循環が効率化され、全身への血流が改善されます。
  • 浮腫(むくみ)解消: 体液が効果的に循環し、余分な水分が排出されやすくなります。

以上は一般的に紹介されている入浴の効果をまとめたものです。

注:すべての方の体調や習慣に当てはまるものではありません。あくまでも参考程度に、皆様の体調や病気歴など自身に合った入浴方法で健康促進にお役立てください。